
![]()
大きな提灯(ちょうちん)だ。直径36㌢、上下の長さは房を入れて130㌢もある。
初盆のお祭りに祭壇の左右につるす。伊賀地方をはじめ奈良、信楽に伝わる風習という。
名張でこの伝統の提灯を作っているのはここだけだ。ほとんどが地道な手作業のため、伊賀でも5軒しか
残っていないという。
作業場は店の2階。筒形をした木の型枠が何台も並び、機(はた)織り場に似た古き良き雰囲気が漂う。
工程は9㍉ごとに108の切れ込みが入った型枠を、手でくるくる回しながらワイヤーを巻きつける。
この巻き加減が重要で「きつう引っ張りすぎたら硬(かと)なるし、ちょうどネコが玉いろてる感じやな」と
代表の澤野満さん。
そのワイヤーに糊を塗り、紙を張る。紙には自社で開発した100分の1㍉という超薄の特殊シールで
家紋やハスの花が印刷されている。
これを枠に入れたまま一日乾燥させる。夏場でも天気が悪い時はふとん乾燥機2、3台を動かすという。
枠から外してワイヤーに沿ってツメで筋をつけていく。根気がいる。これでやっと提灯が畳めるわけだ。
注文を受けてから、家紋の下に戒名を入れ、ウルシを3度重ね塗りした赤い外枠を上下に取り付けて、
出来上がりだ。
やはり悩みは後継者難だが「僕が生きてる間は、伊賀のお盆のしきたりだけはなくさない」ときっぱり。
![]() |
初盆ちょうちんは家で祭った後、寺に納めて祭られることが多いという。そうでない場合は上下の外枠をレンタルすると良い。 |
![]() |
ワイヤーを巻いた後、紙を張る。何気ない作業だが 熟練の手技が必要。 |
![]() |
家紋別にストックされた提灯。10年ほどデータを取り、 作る量を決める。
|
![]() |
| 店 名 | ㈲さわの |
| 住 所 | 名張市東町1730 |
| TEL | 0595‐63‐0469 ・ 63‐4638 |
| 営業時間 | 9時から午後8時 |
| 定休日 | なし(正月3が日除く) |
| 料 金 |
初盆ちょうちん(一対)・・・・・・3万から3万5千円
|